短所(欠点)は強みに変えられる?
短所(欠点)は自分の魅力、強みに変えられる?
「人は欠点のない人を好きにならない。
弱いところがあるからこそ魅力的」
そんな発想をしたことはありますか?
欠点や短所が気になる人にとってはとても勇気づけられる言葉ではないかと思います。
「欠点は個性である。」
どういうことか、考えてみたいと思います。
- 事柄に対して自分で意味付けをしていることをまず知る。
- 意味づけは変えられることを知る。
- 捉え方を変えることで強みに変えることができる。
- 強みに変えて自分に活かす
事柄に対して自分で意味付けをしていることをまず知る。
欠点(短所)とは
欠点て何?
欠点とはなんでしょう?
辞書には『不十分なところ。足りないところ。短所。あら。』出典 小学館デジタル大辞泉
『不十分で、補ったり改めたりしなければならないところ。非難されるべきところ。短所。』出典 三省堂大辞林 第三版
とあります。
非難されるべきところとまではちょっときつい感じがしますが、ようするに
自分が感じたり、周りの人から指摘される
足りないなと感じる力や弱みだと思っている所
といった感じでしょうか。
善くないところ、直すべきところという
マイナスのイメージで捉えてしまう人の方が多いのではないでしょうか。
欠点って悪いの?
では、人にとっての欠点=悪い点であり直すべき所 なのでしょうか?
もちろん、足りないところを見つけて
改善する姿勢やできていない所をできるように力をつけていく。
そんな意識を持つことは、人としてとても素晴らしい事だと言えます。
良くありたい、成長したいという向上心は
人が持っている資質だと言えると思います。
ですから、例えば
「自分はせっかちでミスをよくするから、もっと落ち着いて判断するように気をつけよう!」
とか
「自分はつい衝動買いをしてしまうからお金の管理についてきちんと学ぼう。」
などのように、
やる気やチャレンジする意欲につなげられる状態であるならば
自分の短所を見るということは効果的であると言えます。
ところが、
「自分はミスばかりしてしまう。
せっかちで注意不足なところが自分のダメで嫌なところだ。」
とか、
「ああ、また衝動買いをしてしまった。
買ったときはスッキリしたのに、今思えばそんなに欲しかったのかもわからない。
結局お金の無駄遣いだったな。」
など。
どうですか?上記の
・お金の使い方についての意識や知識が低い
という2つの事例をとってみても
ずいぶん内容の違うものに感じますよね。
自分の思い込み
これは、私たちが物事をどう捉えているか
ということに影響を受けていると言えます。
そして、
欠点や短所は悪いものだ=自分はダメだ
という考え方の中には二つの要素があります。
①欠点や短所=悪いもの という捉え方をしている。
そもそも欠点や弱み、短所という言葉だけで
悪いものというイメージと結びつけて考えている。
② 欠点・短所がある=ダメな人 という捉え方をしている。
欠点や短所は自分の一部分なのに、そこだけを見て
自分がダメという全体否定として考えている。
これは自分に対してだけではなく、
他人に対しても言えることで
一つ相手に対してダメだな思う所、嫌だなと思う所が見つかると
「その人を嫌いだ」と思ってしまったり、「ダメな人に決まっている」と判断してしまう。
そんな人も少なくないかもしれませんよね。
白黒はっきりしたいというタイプの方は特に
そういう思考の癖ができているかもしれません。
意味づけは変えられることを知る。
欠点を強みに変えるには?
思考の癖なので
「短所?あって当たり前じゃない。」
「出来ないところもあるけれど、だからって私という存在が否定されるわけじゃないし。」
と考える人もいるわけです。
思考の癖を変えることが出来れば
欠点=悪いこと
というネガティブな捉え方を
変えられるということです。
逆に強みにすることもできるし、
個性であり魅力です!とも言えるわけです。
意味づけを変えればいいだけ!ということです。
意味づけを変える方法とは
では、どうやって思考の癖や意味づけを変えるか
捉え方を変えるコツをご紹介したいと思います。
パラダイムシフトを身につける
パラダイムとは枠組みのことを言います。
自分の今までの経験や置かれた環境からできた価値観に基づいて
私たちは物事を判断したり解釈をしています。
自分の思考の癖や思い込みで判断したりすることもあります。
自分にとっては当たり前の発想かもしれませんが、
その枠組みを外すことはできる
ということです。
枠組みを外すあるいは違う角度から見る
ということをパラダイムシフトと呼びます。
実は物事には 良いも悪いもない、ただの事実に
私たちの解釈で感情がくっついているのですね。
だから
その解釈を変える
捉え方を変える
見方を変える
ということはできるのです。
例えば、
「上司に叱責された」
としましょう。
「あんなに酷い言われ方をするなんて、なんて厳しい上司なんだ。
きっと私のことが嫌いに違いない。
ああ、そんな上司の元で働かなければならないなんて
なんて私は運が悪いんだ。職場に行くのがつらい。」
とマイナスの方向に捉えているとします。
これを
違う角度から捉え直すとしたらどうなるでしょう?
辛い、運が悪いというマイナスの方向に捉えているところから
プラスの方向に捉えるとしたら、
「上司に厳しく指導されたけれど、
厳しく叱ってくれるということは
それだけ自分に期待をしていてくれるからだ。
気にかけてもらっているからこそ、むしろありがたいと思うことにしよう。
もっと気を引き締めて頑張ろう!」
まあなかなかこんな風に切り替えて捉えるのは難しいかもしれませんし、
すこし強引かもしれません。
でも、そんな風に捉え直すこともできる。ということです。
つまり、マイナスの方向に捉えることも
プラスの方向に捉えることも
どちらも選ぶことができるのです。
この、
選ぶことができるということ。
そして、後は繰り返し練習することで
思考の癖は変えることができます。
プラスに捉えることで自分の気持ちも楽になっていきます。
そして自分の周りにも何か影響を及ぼすことはできるかもしれません。
強みにしてどう活用する?
パラダイムシフトでプラスの方向に捉える方法を身につけるこができれば
落ち込んでしまってなかなか前を向けないままというところから、
・前向きになって自発的な動機づけに変える
・行動に移すきっかけになる
・成長につなげる
など、自分にとっての強みに変えることもできる!
練習しながらすこしずつ活用していきましょう。
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